ジャン・プルーヴェといえば個人的には機械の人のような印象があります。船とか車とか飛行機とかのパーツのようなものを家に取り入れたりしていましたね♪
ナンシーの自邸は、この人の最も有名な建築ではないでしょうか?ぶどう園があった崖のようなところに細長い家を建てて凄いなぁーと思ってましたね。
ル・コルビュジェに頼まれて、建築を手伝ったりもしてたかな!!
今回は、『ジャン・プルーヴェについて!建築・家具を紹介します!!』と題して紹介します。
ジャン・プルーヴェ
ジャン・プルーヴェは、1901年フランスパリで誕生して、1984年(満82歳没)まで生きた、フランスが国籍建築家です。
自らを建築家と呼び、工場を経営して金属加工技術を駆使して、家具、インテリア、建築デザインの現場にクラフトマンシップを蘇らせました。
鉄工芸家のエミール・ロベールのアトリエで修行したのちに、1923年に独立しました。
1929年に、マレ・ステヴァン、ル・コルビュジェ、シャルロット・ぺリアンと共に、UAM(現代芸術家連盟)を設立しました。
1944年には、ナンシー市長を務めました!
1947年に、マルセイユのユニテ・ダビタシオンの金属製床構造、階段、キッチンおよびモデルルーム用の家具を製作。
1952年に、工業化量産住宅のムードンの集合住宅!!
1954年には、ナンシーの自邸をセルフビルドしました。
建築物
ナンシーにて、最初のアトリエを構えました!
1952年、ムードンの集合住宅は、戦後の住宅供給に応えるための14棟のセンター・ポールティーク構造のプレファイブ住宅です。ジャン・プルーヴェの建築は工業的であっても、工芸的であるが故に空間の豊かさが感じられます。
同年、国民健康保険所。
ナンシーの自邸
1954年に、ナンシーの自邸は、完全なセルフビルドで自邸を築きました。車が上がれない斜面の敷地に対して、プレファブリケーションという建築プロセスを考案して家を完成させました。
今までに開発してきた仮設住宅用のアルミパネルやパーツを運び込んで実現しました。インテリアを構成する家具や照明もすべて自らデザインし、制作したものです♪
組み立ても簡単で、建築業者の手を借りなくても済むので、コストも抑えることができました。
プルーヴェは、当時普及していたスチールパイプの構造をきらい、金属薄板の折り曲げ加工によって各部材に求められる固有の構造的形状を作ることを好みました。
イスやテーブルに見られる特徴的な脚のかたちは、彼の建築においても床を支える柱の形状としてたびたび現れます。
ちなみに、ナンシーの自邸は、敷地はかつてぶどう園であったため、急な崖地にあり、土壌も砂地で地盤が悪いために、建築物を建てるのはほとんど不可能といわれていました。
しかし、プルーヴェは、敷地の長所である、見晴らしの良さや南向きの採光を尊重して、短所を克服する方法を考えました。
斜面を少し削った平な面に作ったコンクリートの基礎の上に、工場であらかじめ製作されたパネルを組み立てた壁に軽い屋根を載せることにしました。
この方法により、合理的かつ豊かな住空間を作り出したのでした。
ナンシーの自邸は、ありあわせの材料で豊かな住環境をつくることが素晴らしいですね。斜面に接する壁沿いには収納が並んでいて、その裏には、鉄骨のダブル・フレームの構造が隠れています。
シャッター付きの1ⅿ幅のパネルには、もとは仮設住宅用に工場で作られていたものを持ってきて使いました。
浴室・便所の窓は、小さな丸窓の1ⅿ幅のパネル。外側には、アルミの板が張ってあります。これも同じく工場でつくられています。壁のアルミパネルは工場であらかじめ作られた工業製品なので、小窓の形態が四角ではなく丸いのも工業的な作りやすさからきています。
1枚のパネルにつき12個の孔が開けられ、それが窓になっています。
洗面所の明りには、十分な日射を取り込みつつ、視線は通しにくいのでプライバシーを保てます。
小窓は、開閉できないので、換気の問題は窓の1つにガラスの代わりにファンを付けて換気用とすることで解決しています。
住宅に珍しいタイプの小窓群がこの家に表情を与えています。カーテンの後ろの窓の一番上に換気用の窓があります。
同様な窓がキッチンにも使われています!!
家具
1929年に、家具製作を開始しました。
1933年、シテ・アームチェアは、「シテ」と呼ばれる学生用家具シリーズです。
1942年に、ビジター・アームチェアは、スチールのフォルムを木に置き換えた、戦時中にデザインされた木製家具シリーズです!
1940-45年には、コーヒー・テーブルは、戦時中にデザインされた木製家具シリーズで、脚部の形がジャン・プルーヴェ特有の構造的フォルムでした。
1950年、スタンダードチェアは、当時普及していた鉄パイプの構造をきらい、金属薄板の折り曲げ加工により実現したイスです。脚部の構造的形状が特徴です。この独特の形状は以降のプルーヴェの建築においても柱の形状にたびたび現れます。
同年、スイング・ジブ・ランプは、壁から鉄の丸棒で張り出すランプです。ワイヤーが垂れ下がりを補強しています。手元の木製のグリップを持つと照明の向きを回転させることができます♪
また同年、テーブルは、曲鋼板脚部とラッカー塗りアルミニウム天板の構成になっています。
1958年、グレート・ウイング・コンパス・デスクは、コンパスのように広げた脚は、プルーヴェの建築の屋根を支えるセンター・ポルティーク構造と共通の構造的フォルムです。
まとめ
今回は、『ジャン・プルーヴェについて!建築・家具を紹介します!!』と題して紹介します。
ジャン・プルーヴェは、1901年フランスパリで誕生して、1984年(満82歳没)まで生きた、フランスが国籍建築家です。
建築物で有名なのは、1954年に、ナンシーの自邸は、完全なセルフビルドで自邸を築きました。車が上がれない斜面の敷地に対して、プレファブリケーションという建築プロセスを考案して家を完成させました。
今までに開発してきた仮設住宅用のアルミパネルやパーツを運び込んで実現しました。インテリアを構成する家具や照明もすべて自らデザインし、制作したものです♪
家具は、シテ・アームチェア、ビジター・アームチェア、コーヒー・テーブル、スタンダードチェア、スイング・ジブ・ランプ、グレート・ウイング・コンパス・デスクといったものをたくさん作りあげました。
以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました!
コメント