古代西洋の建築・インテリア!エジプト・ギリシャ・ローマ時代について!!




インテリアの歴史

古代には、後世に影響を与えたものが多くあります。

特に、西洋の主要建造物は組積造が基本であったので歴史的な遺構が多く残っています。

ギリシャ時代には、代表的な建築物として、パルテノン神殿があります。

この時代の神殿の柱には、ドリス式・イオニア式・コリント式の3種類のオーダーが使われていました!

この時代の代表的な家具には、

クリスモス:のちのイスの形に影響を与え、「婦人のイス」ともいわれている

クリーネ:カウチやソファの原型とされている寝イス

ディフロス:腰掛けイス

ローマ時代には、代表的な建築物として、パンテオン、コロッセオ、カラカラ浴場などがあります。

オーダーは、新たに2つ加わり、トスカナ・ドリス・イオニア・コリント・コンポジットの順に太く粗野な形から細く華麗な形へと変化します。

この時代の代表的な家具には、

セレ・クルリス:三脚式のテーブルや執政官の折りたたみ式椅子

レクタス:貴族が横になって会食した寝椅子

今回は、『古代西洋の建築・インテリア!エジプト・ギリシャ・ローマ時代について!!』と題して紹介します。



エジプト

古代エジプトでは、死後の世界が信じられていました。
王の墓には死後のための家具や調度品が埋葬されたので、当時の状況をしのぶことができます。

ツタンカーメンの家具が有名ですね♪

室内装飾の特徴として、神像による装飾と植物を象った太い柱で、パピルスやロータスが柱頭を飾っていました!

家具は、古王朝期(紀元前28~23世紀)から見られます。

イスは、権威の象徴で一部の支配層しか座ることが許されませんでした。

身分の差が座姿勢にも現れていたことが分かります!

寝台には、ヘッドボードはなくフットボードがつき、ヘッドレストを使用して寝イスのような使い方がなされていました。

イスの特徴は、ライオンなどの動物脚と金箔、象眼、彫刻を施した緻密な装飾でありました!

しかし、量産の必要がなかったためにロクロ加工は見られませんでした!!

ギリシャ

紀元前7世紀頃から石造建築の技術が進んで、紀元前5世紀にギリシャ文化は最盛期を迎えました!

古代ギリシャ人は、美的感覚に優れ、配置にこだわっていました。

この時代の代表的な建築物として、パルテノン神殿という大理石による木造建築がありました。

この時代の神殿の柱には、ドリス式・イオニア式・コリント式の3種類のオーダーが使われていました。

ちなみに、オーダーとは、円柱部分の構成方式のことです!

オーダーは、「秩序」を意味する「Order」という言葉が、建築における規則として捉えられるようになり、柱と梁の形式となったものです。

出典:Pinterestより

ホームページだと

画像の中央の3つがドリス式・イオニア式・コリント式になります♪

柱身の太さや柱頭の装飾などにそれぞれの特徴が見られます!

神殿の各部分の寸法は、標準化された比例関係に基づいてオーダーの基部の直径を基準として決められました。

ドリス式は簡素で力強く男性的、イオニア式は渦巻き型の柱頭をもつ優雅な形で女性的、コリント式はアカンサスの葉の柱頭をもつ華麗な形態に特徴が見られます!

ドリス式は、柱の背が低く、側面に縦の溝が彫られていて、上に行くにつれて少しずつ細くなっている柱です。

イオニア式は、ドリス式よりも細く、下から上に向かって優美な曲線になっています。柱頭には、羊の角のような渦巻きの彫刻が特徴の柱です。

コリント式は、装飾性があり、最も手の混んでいます。柱頭は、繊細なアカンサスの葉の彫刻が特徴の柱です。

この時代の代表的な家具には、

クリスモス:のちのイスの形に影響を与え、「婦人のイス」ともいわれている

クリーネ:カウチやソファの原型とされている寝イス

ディフロス:腰掛けイス

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ローマ

ローマの文化は、大理石やレンガに加えてコンクリートが使われるようになりました。

エリートと侵略によって、つれてきた奴隷が社会を支えていました!

古代ローマ人は、土木建築技術に優れ、大理石やレンガの活用と同時に、コンクリートを使用して大規模建築を建造しました。

より高く、より頑丈な壁を築くため、レンガで作った外枠の中に砂利とモルタルを混ぜたものを流し込み生まれたのが新素材のコンクリートです。

これにより、アーチ工法などの高度な建築技術が発達しました!

交差ヴォールトや半球ドームを可能にしました。

こうした技術によって、それまでより広い部屋が作れるようになり、巨大な内部空間を有する建築物がつくられるようになりました。

代表的な建築物に、ローマのパンテオン、コロッセオ、カラカラ浴場などがあります。

パンテオンは、紀元前25世紀頃に建築され、2世紀に再建された神殿です。壁はいわゆる「壁」ではなくて、何層ものアーチでできています♪

アーチの間に、ニッチや装飾ができました。その上にドームをかけています。

パンテオン外観 パンテオン内観

コロッセオは、1世紀に建築され、古代ローマの技術を駆使してつくられた円形の闘牛場です。

ちなみに私は、コロッセオ(イタリア語)を使いますが、コロッセウム(ラテン語)でも構いません!!

アーチとヴォールトの繰り返しで、「土木」として造ったが、何となく殺風景だったため、ギリシャのオーダーと組み合わせて、アーチとオーダーの「美」が生まれました!

また、コロッセオのファサードには神殿の円柱に由来する装飾がなされていて、下からドリス式、イオニア式、コリント式の順で施されています。

階ごとに、柱装飾を施し、太いドリス式、中庸のイオニア式、細かいコリント式になっているよ♪

ちなみに、これをスーパーコラムニエーションといいます。
これは、近世のルネサンス建築にも影響を与えました!!

コロッセオ外観 コロッセオ内観

カラカラ浴場は、3世紀にカラカラ帝の時代に造営された公衆浴場です。

ポンペイなどの遺跡から当時の生活の様子はわかっています!

上流階級の人々が住んでいたドムスという住宅では、天窓の開いた大ホールのアトリウムと、ぺリスチリウムと呼ばれる中庭を囲むようにして部屋が配置されました!

床には、大理石のモザイクが、壁にはフレスコ画が施されていました!

オーダーには、新たに2つ加わり、トスカナ・ドリス・イオニア・コリント・コンポジットの順に太く粗野な形から細く華麗な形へと変化します。

出典:Pinterestより

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トスカナ式:簡野なデザイン

ドリス式:簡素で力強く男性的

イオニア式:渦巻き型の柱頭をもつ優雅な形で女性的

コリント式:アカンサスの葉の柱頭をもつ華麗な形態

コンポジット:イオニアとコリントを組み合わせた柱頭に特徴が見られる

家具には、ギリシャの形態を受け継ぐような装飾的なブロンズや大理石が使われました!

この時代の代表的な家具には、

セレ・クルリス:三脚式のテーブルや執政官の折りたたみ式椅子

レクタス:貴族が横になって会食した寝椅子

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まとめ

今回は、『古代西洋の建築・インテリア!エジプト・ギリシャ・ローマ時代について!!』と題して紹介しました。

エジプト時代には、古代エジプトでは、死後の世界が信じられていました。

ツタンカーメンの家具などが有名です!

室内装飾の特徴として、神像による装飾と植物を象った太い柱で、パピルスやロータスが柱頭を飾っていました!

イスの特徴は、ライオンなどの動物脚と金箔、象眼、彫刻を施した緻密な装飾でありました!

ギリシャ時代には、代表的な建築物として、パルテノン神殿があります。

パルテノン神殿は、大理石による木造建築です。

この時代の神殿の柱には、ドリス式・イオニア式・コリント式の3種類のオーダーが使われていました!

この時代の代表的な家具には、

クリスモス:のちのイスの形に影響を与え、「婦人のイス」ともいわれている

クリーネ:カウチやソファの原型とされている寝イス

ディフロス:腰掛けイス

ローマ時代には、代表的な建築物として、パンテオン、コロッセオ、カラカラ浴場などがあります。

パンテオンは、紀元前25世紀頃に建築され、2世紀に再建された神殿です。

コロッセオは、1世紀に建築され、古代ローマの技術を駆使してつくられた円形の闘牛場です。

カラカラ浴場は、3世紀にカラカラ帝の時代に造営された公衆浴場です。

オーダーは、新たに2つ加わり、トスカナ・ドリス・イオニア・コリント・コンポジットの順に太く粗野な形から細く華麗な形へと変化します。

この時代の代表的な家具には、

セレ・クルリス:三脚式のテーブルや執政官の折りたたみ式椅子

レクタス:貴族が横になって会食した寝椅子

以上になります。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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