近代西洋のインテリア!デ・スティル|アール・デコ|バウハウス|建築家について




インテリアの歴史

近代の、デ・スティルとアール・デコとバウハウスまた、活躍した建築家・デザイナーについて解説していきます。

デ・スティルは、第1次世界大戦後の1917年頃に、オランダでテオ・ファン・ドースブルフとピエト・モンドリアンを中心として雑誌「デ・スティル」が創刊されています。

明瞭かつ幾何学的で抽象的な構成に特徴があります。

アール・デコは、ヨーロッパおよびアメリカのニューヨークを中心に、1910年代半ば~1930年にかけて装飾様式が流行・発展しました!

バウハウスは、ドイツのワイマールでは、ワルター・グロピウスによって国立の造形学校が創設されました!

グロピウスを中心に建築家や画家、デザイナーが講師として集まり、芸術と技術の新しい統一」という理念をもって指導していました。理念と実習の両面からの教育を行っていました。

ル・コルビュジェは、20世紀に建てられた住宅の最高傑作のひとつといわれるサヴォア邸があります。また、「住宅は住むための機会である」と唱え、近代の建築や住宅のデザインに大きな影響を与えました!!

フランク・ロイド・ライトは、20世紀を代表するアメリカの建築家、フランク・ロイド・ライトは、「有機的建築」の考え方を唱えました。

旧帝国ホテル、カウフマン邸(落水荘)を設計したことでしられます。

アルバー・アアルトは、パイミオチェアが代表として挙げられます♪

今回は、『近代西洋のインテリア!デ・スティル|アール・デコ|バウハウス|建築家について』と題して紹介します。



第1次世界大戦後

1914年~1918年に、第1次世界大戦による社会の混乱は、奔放な芸術表現を促進しました!

ドイツ表現主義やロシア構成主義を生み出したが、長くは続かなかった。
バウハウスの理念の中に引き継がれました。

近代デザインは、次第に国際的な動きになり、新材料を使った新たな家具が生まれました!!

デ・スティル

第1次世界大戦後の1917年頃に、オランダでテオ・ファン・ドースブルフとピエト・モンドリアンを中心として雑誌「デ・スティル」が創刊されています。独自の美学を展開しました!

絵画、彫刻、建築など広い範囲から芸術家が参加した純粋抽象芸術運動であった。

それに伴う造形運動がロッテルダムを中心に展開されました。

この運動をデ・スティルと呼びました!

彼らの思想は単純な矩形と原色だけを用いた抽象的な造形を行うことにより、時代に即した普遍性を獲得しようというものでした。

明瞭かつ幾何学的で抽象的な構成に特徴があります。

主要メンバーには、画家のピエト・モンドリアン、建築家・デザイナーのゲリット・トーマス・リートフェルトなどがいます。

モンドリアンの絵画は、画面を縦横の直線的な構成と赤・青・黄色の原色に限定した色彩を使い、単純で抽象的な形を建築や家具にも取り入れました!

こうした活動の中で生まれたリートフェルトのレッド&ブルーチェア(赤と青のイス)は特に有名です。

同じくリートフェルトが設計したジグザグチェアやシュレーダー邸にも特色が表れています。

シュレーダー邸は、デ・スティルの基本コンセプトに忠実に、モンドリアンの絵をそのまま建築にしたような、線・面・色彩に還元された空間を建築にしたような邸宅です。

アール・デコ

ヨーロッパおよびアメリカのニューヨークを中心に、1910年代半ば~1930年にかけてアール・デコという装飾様式が流行し、発展しました!

流線形やジグザグ模様、階段状の繰形などの幾何学形態を用いいた装飾様式です。

フランスでは、アール・ヌーボーが衰退した後、世界各国のさまざまな造形運動などの影響を受けて、装飾美術が活気を取り戻し始めました。

1925年にパリで開かれた「現代装飾美術・産業美術国際博覧会」に由来するため、1925年様式とも呼ばれます。

出品された、手仕事による一品生産の高級装飾美術品が量産されるや否や、建築と家具また、ファションや装飾品にも及び、新しいライフスタイルを彩ってくれました。

曲線のアール・ヌーボーに対して、直線や幾何学的な模様のモチーフを特色とし、原色による対比表現なども見られます♪モダンデザインのもととなった様式です!

直線と立体を使い、節度ある幾何学に構成した装飾性が特徴!

代表的な建築としては、1930年代に建てられたニューヨークで最もエレガントな摩天楼のクライスラービル、1931年多くの映画に登場し、世界中に知れ渡ったエンパイアステートビル、1940年大恐怖時代に建てられた唯一の大型商業ビルのロックフェラーセンタービルなどが挙げらます。

クライスラービル エンパイアステートビル

これらの超高層ビルは、ニューヨークの摩天楼とも呼ばれています。

バウハウス

第1次世界大戦後の1919年、ドイツのワイマールでは、ワルター・グロピウスによって国立の造形学校バウハウスが創設されました!

バウハウスとは、ドイツ語で「建築家の家」を意味します。

グロピウスを中心に建築家や画家、デザイナーが講師として集まり、「芸術と技術の新しい統一」という理念をもって指導していました。理念と実習の両面からの教育を行っていました。

しかし、1925年も政治情勢の変化により移転を余儀なくされました。移転先のデッサウでは、グロピウスが校舎の設計を担当し、再出発を図りました!

この建築がバウハウスの理念を具体化した代表例となりました。

バウハウス・デッサウ校では、機能に基づく建築の造形教育を行った学校として知られるとともに、歴史的様式や装飾の美から解かれた合理的な建築造形によるモダニズム建築の姿を世界にいち早く見つけました。

そして、その後、グロピウスが去り、ミース・ファン・デル・ローエなどが校長になったがバウハウスはナチスにデッサウを追われベルリンに移すが、1933年には閉校を強いられました。

のちに、バウハウス出身のミース・ファン・デル・ローエ、マルセル・ブロイヤーはアメリカに渡り活躍しました!!

量産品のモデル製作も行われ、マルセル・ブロイヤーの鋼管によるイスが作られました。

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ル・コルビュジェ

20世紀を代表するフランスの建築家ル・コルビュジェは、「住宅は住むための機会である」と唱え、近代の建築や住宅のデザインに大きな影響を与えました!!

20世紀に建てられた住宅の最高傑作のひとつといわれるサヴォア邸は近代建築5原則をもとに設計され、洗練された形で完成しました。

近代建築5原則には、建築は柱梁構造による単純な箱を基本とするもので、ピロティ、屋上庭園、自由な平面、独立骨組みによる水平連続窓、自由な立面といったものがあります。

特に、ピロティは、2階以上の建物で、地上部分の全体または一部を柱だけとして外部空間を設けた建築様式です。

その他にも代表的な建築に、集合住宅のユニテ・ダビタシオン、ロンシャン礼拝堂、スイス学生会館などがあります。

集合住宅のユニテ・ダビタシオンは、住宅を高層化することによる緑、空気、太陽の回復をテーマとして、1930年代に発表した「輝ける都市」の構想が生かされています。ここでは、独自の標準尺度「モデュロール」も応用されています。

ロンシャン礼拝堂は、個性的な外観とともに、不規則に開けられた窓からの採光が内部空間を際立たせます。

家具では、鋼管のイスをデザインしたが、毛皮のシートを使ったシェーズロングという寝椅子が特に有名ですよ♪

また、建築物の機能向上のため、人体寸法と黄金比を組み合わせてつくった寸法体系モデュロールの理論を提案し、これをもとに数々の設計をしました!

ル・コルビュジェとフランク・ロイド・ライトとミース・ファン・デル・ローエと共に近代建築の三大巨匠、または、ワルター・グロピウスを加えて四大巨匠と位置づけられています。

フランク・ロイド・ライト

20世紀を代表するアメリカの建築家、フランク・ロイド・ライトは、「有機的建築」の考え方を唱えました。

人間性の回復と諸機能の有機的統一を求めました!

有機的建築とは、自然と調和した形と精神を表した建築、自然と共存する建築のことをいいます。

大正時代に来日し、1920年頃の旧帝国ホテルを設計したことでも知られています。のちに、アメリカではカウフマン邸(落水荘)を設計し、建築家・デザイナーに大きな影響を与えました。

アルバー・アアルト

北欧では、早くからデザインの啓蒙活動やデザインのための調査が行われました。実用的だが風土に根差したあたたかみのあるデザインが築かれました。

家具では、成型合板を使ったフィンランドの建築家アルバー・アアルトの家具が有名ですね。

パイミオチェアが代表として挙げられます♪

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第二次世界大戦後

第二次世界大戦後のデザインの流れは、北欧、アメリカ、イタリアを主に大別されます。

北欧

北欧は、スカンジナビアともいいます。

大戦の影響で疲弊する中で、北欧の家具産業は、戦後まもなく復興し、クラフト的なあたたかみのあるデザインを築き上げました。

1940年代後半~50年代にかけて優れた家具を生み出したのは、デンマークです!

建築家アルネ・ヤコブセンが新素材を使ったユニークな形態の家具で知られています。
代表的な家具として、発砲プラスチックのシェルによるエッグチェアがあります。スワンチェアも有名ですね♪

ハンス・ウェグナーは無垢の木を使った家具を数多くデザインしています。ピーコックチェアなどが有名です!

ヴェルナー・パントンは、強化プラスチックによる一体成型の家具を開発しました!!パントンチェアは有名です♪

70年頃からは、スウェーデンでは若者向けの廉価な組立式家具が登場し、世界に広まりました。

アメリカ

バウハウス出身のグロピウス、ブロイヤー、ミースらがアメリカに渡ったことで、モダニズムデザインはアメリカで成熟してきました。

ガラスの使用によってインテリアを外部へと解放したミースのファンズ・ワース邸はその典型的な例でした。

フィリプ・ジョンソンの自邸「ガラスの家」は、内部空間を完全に解放する試みで注目されました。

50年代にかけて、新素材を使った量産家具が次々と生み出されました。チャールズ・イームズの成形合板、強化プラスチック、鋼線などを活用したのいすをつくり出しました!

エーロ・サーリネンの強化プラスチックのシェルとアルミ脚のチューリップチェアは、流動的な形態のいすを生み出しました♪

スチールワイヤーを使ったハリー・ベルトイアのダイアモンドチェアなどが有名です。

また、システム家具の開発が、ジョージ・ネルソンらによって推奨されました。
こうした優れた量産家具の背景には、ハーマン・ミラー社やノル社ら企業の関わりも大きいです。

同時期には、ジョージ・ナカシマのクラフト的な家具も人気を博しました。
ラウンジチェアなどがあります。

イタリア

イタリアデザインの特徴は、アメリカの量産家具とは異なるユニークな遊び心のあるデザインでした。

初期の事例として、建築家ジオ・ポンティの超軽量スーパー・レジェーラが特に高い評価を得て有名です。

家具の国際見本市であるミラノサローネの成功で、1960年代から家具デザインの中心はイタリアへと移り、既成概念を覆すような個性的な家具が発表されました。

家具デザイナーとしては、ヴィコ・マジストレッティやマリオ・ペリー二が有名です!

ヴィコ・マジストレッティは、ガウディが有名なイスです。
プラスチックのいすは、1960年代の代表的な例です!

マリオ・ペリー二は、1980年代に活躍が目立ちました!キャブが有名なイスですね。

また、日本人では喜多俊之らがイタリアに渡り、国際的に活躍するようになりました。

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まとめ

今回は、『近代西洋のインテリア!デ・スティルとアール・デコとバウハウスを紹介します!』と題して紹介しました。

デ・スティルは、第1次世界大戦後の1917年頃に、オランダでテオ・ファン・ドースブルフとピエト・モンドリアンを中心として雑誌「デ・スティル」が創刊されています。

明瞭かつ幾何学的で抽象的な構成に特徴があります。

主要メンバーには、画家のピエト・モンドリアン、建築家・デザイナーのゲリット・トーマス・リートフェルトなどがいます。

リートフェルトのレッド&ブルーチェア(赤と青のイス)、ジグザグチェア、シュレーダー邸が有名です♪

アール・デコは、ヨーロッパおよびアメリカのニューヨークを中心に、1910年代半ば~1930年にかけて装飾様式が流行・発展しました!

1925年にパリで開かれた「現代装飾美術・産業美術国際博覧会」に由来するため、1925年様式とも呼ばれます。

代表的な建築としては、1930年代に建てられたニューヨークで最もエレガントな摩天楼のクライスラービル、1931年多くの映画に登場し、世界中に知れ渡ったエンパイアステートビル、1940年大恐怖時代に建てられた唯一の大型商業ビルのロックフェラーセンタービルなどが挙げらます。

バウハウスは、ドイツのワイマールでは、ワルター・グロピウスによって国立の造形学校が創設されました!

グロピウスを中心に建築家や画家、デザイナーが講師として集まり、芸術と技術の新しい統一」という理念をもって指導していました。理念と実習の両面からの教育を行っていました。

ル・コルビュジェは、「住宅は住むための機会である」と唱えて、近代の建築や住宅のデザインに大きな影響を与えました!!20世紀に建てられた住宅の最高傑作のひとつといわれるサヴォア邸は近代建築5原則をもとに設計され、洗練された形で完成しました。

その他にも代表的な建築に、集合住宅のユニテ・ダビタシオン、ロンシャン礼拝堂、スイス学生会館などがあります。

家具では、シェーズロングが有名ですよ♪

フランク・ロイド・ライトは、20世紀を代表するアメリカの建築家で、「有機的建築」の考え方を唱えました。

大正時代に来日し、旧帝国ホテルを設計したことでも知られています。のちに、アメリカではカウフマン邸(落水荘)を設計し、建築家・デザイナーに大きな影響を与えました。

アルバー・アアルトは、成型合板を使ったフィンランドの建築家です。

パイミオチェアが代表として挙げられます♪

建築家アルネ・ヤコブセンが新素材を使ったユニークな形態の家具や、ハンス・ウェグナーは無垢の木を使った家具を数多くデザインしています。ヴェルナー・パントンは、強化プラスチックによる一体成型の家具を開発しました!

50年代にかけて、新素材を使った量産家具が次々と生み出されました。チャールズ・イームズの成形合板のいすやエーロ・サーリネンの強化プラスチックの座とアルミ脚、スチールワイヤーを使ったハリー・ベルトイアが有名です。

イタリアデザインの特徴は、アメリカの量産家具とは異なるユニークな遊び心のあるデザインでした。初期の事例として、建築家ジオ・ポンティの超軽量スーパー・レジェーラが有名です。

以上になります。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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